平素より日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)登録事業にご理解いただきありがとうございます。日本HBOCコンソーシアムから引き継いだ登録事業は試験登録から数え8年目を迎え、2022年8月末日の集計では、全国121施設から48,000名のBRCA受検者の方を登録いただきました。
多くの関係者の皆様のご尽力により、わが国の遺伝性乳癌卵巣癌症候群の臨床的、遺伝学的な特徴が少しずつ明らかになってまいりました。そこでこのデータベースを用いて皆様の専門領域などについてテーマをもって論文化、あるいは学会発表をお願いし、広く医療者に新たな知見をお届けいただきたく存じます。
つきましては、臨床課題につき、以下のような区分があります（応募にあたりましては、運用規定を必ずご一読くださいますようお願い申し上げます）。
公募：
１．3家系以上登録している施設の所属者
２．テーマはデータベースをメインに用いた課題
３．所定の申請用紙を用いて2023年9月末日までにJOHBOC事務局まで申請してください。
４．登録部会の審査を経て承認となります。
５．詳細は運用規定をご参照ください。
※2023年度よりNCDへのフォローアップデータの登録が必須条件となります。
臨床研究：随時受付
１．1家系以上登録している施設の所属者
２．テーマはデータベースをメインに用いた課題
３．所定の申請用紙を用いてJOHBOC事務局まで申請してください。
４．登録部会の審査を経て承認となります。
５．解析に関わる費用は別途請求となります。
６．詳細は運用規定をご覧ください。
臨床研究の対照としてデータを用いる場合：随時受付
１．１家系以上登録している施設の所属者
２．テーマはデータベースをメインに用いた課題
３．所定の申請用紙を用いてJOHBOC事務局まで申請してください。
４．登録部会の審査を経て承認となります。
５．解析に関わる費用は別途請求となります。
６．詳細は運用規定をご覧ください。
「日本HBOCコンソーシアム登録事業における研究テーマを含む」
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| コンソーシアムの登録システムの確立と試験登録の概要 doi.org/10.1038/s10038-017-0355-1 | – | がん研有明病院 遺伝子診療部 | 新井正美 | ○ | ○ |
| L63Xの臨床遺伝学的特徴の解明 doi.org/10.18632/oncotarget.26852 | – | がん研有明病院 遺伝子診療部 | 吉田玲子 | ○ | ○ |
| VUSの臨床的な取り扱い | – | お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 | 四元淳子 | ○ | – |
| BRCA変異保持者の血縁者における遺伝情報共有の実際 doi.org/10.18976/jsft.19.2_60 | – | 学校法人聖路加国際大学 看護学研究科 | 大川恵 | ○ | ○ |
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| わが国におけるRRSOとRRMの現状 doi.org/10.1007/s10549-018-4953-1 | 指定 | 聖路加国際大学 ブレストセンター 乳腺外科 | 山内英子 | ○ | ○ |
| 日本人のBRCA変異予測アルゴリズムの作成 | 指定 | 昭和大学 保健医療学部 | 渡邊知映 | ○ | – |
| AMED参加5施設のBRCA受検者の臨床情報の総括 doi:10.1038/s41523-020-0163-1 | 臨床研究 | 昭和大学 外科学講座 乳腺外科部門 | 中村清吾 | – | – |
| BRCA変異部位と臨床症状の相関 doi.org/10.1111/cas.14803 | 公募 | がん研有明病院 遺伝子診療部 | 吉田玲子 | ○ | – |
| わが国におけるRRMの現状 http://journal.jssoc.or.jp/articles/info/1190050598.html | 2017年日本外科学会宿題報告 | 昭和大学 医学部 外科学講座乳腺外科学部門 | 明石定子 | – | – |
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| BRCA変異家系の乳癌における年齢因子の検討 doi.org/10.1038/s10038-020-00849-y | 指定 | 星総合病院 外科 | 野水 整 | ○ | ○ |
| RRSO症例の臨床背景と病理学的検討 doi.org/10.1007/s10147-019-01456-4 | 指定 | がん研有明病院 婦人科 | 野村秀高 | ○ | ○ |
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| BRCA1・BRCA2変異陽性者乳癌の予後（局所、遠隔再発、死亡）因子の検討 doi: 10.1038/s10038-020-00850-5 | 指定 | 愛知県がんセンター病院 乳腺科 | 吉村章代 | ○ | ○ |
| BRCA変異陽性者卵巣癌の臨床病理学的検討 doi: 10.1186/s12957-021-02151-3 | 指定 | 北海道大学病院 小児・周産・女性科 | 三田村卓 | ○ | ○ |
| わが国における術前BRCA遺伝学的検査結果と手術術式選択の関連に関する後方視的検討 doi: 10.1016/j.clbc.2020.08.004 | 公募 | 昭和大学 外科学講座 乳腺外科部門 | 犬塚真由子 | – | ○ |
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| HBOC症例でのRisk dreducing mastectomyの日本での実態の解析 doi: 10.1093/jjco/hyac120. | 指定 | 四国がんセンター 乳腺外科 | 大住省三 | – | ○ |
| 本邦におけるRRSOの現状とOccult cancerについて | 指定 | 聖マリアンナ医科大学 産婦人科学講座 | 鈴木 直 | ○ | – |
| わが国における乳癌発症患者におけるBRCA遺伝子変異検出リスク予測モデルの開発と妥当性の検証 | 公募 | 昭和大学 外科学講座 乳腺外科部門 | 小松奈々 | ○ | – |
| 日本におけるBRCA遺伝子変異と卵巣癌発症リスクの相関 doi.org/10.1038/s10038-021-01002-z | 公募 | 新潟大学 医学部 産科婦人科学教室 | 関根正幸 | – | ○ |
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| BRCA遺伝学的検査保険適用の必要条件項目と実際の変異率の比較検討 | 指定 | 北海道がんセンター 乳腺外科 | 高橋將人 | – | – |
| HBOCに対するRRSOの実態調査 | 指定 | 長崎大学 生命医科学域 医学系 産婦人科分野 | 三浦清徳 | – | – |
| 日本人女性におけるBRCA1/2陽性患者の乳癌発症年齢別の臨床病理学的特徴とフォローアップによる新規病変（対側または同側）出現 | 公募 | 昭和大学 外科学講座 乳腺外科部門 | 垂野香苗 | ○ | – |
| BRCA1/2遺伝子のVUSの機能評価による病的意義の検討 https://doi.org/10.1038/s10038-023-01194-6 | 公募 | 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 | 三木 義男 | – | ○ |
| BRCA病的変異保持者の日本人における乳癌累積罹患率 | 公募 | 順天堂大学医学部 乳腺腫瘍学講座 | 戸邉綾貴子 | – | – |
| 研究課題 | 種別 | 所属 | 担当 | 学会発表 | 論文化 |
|---|---|---|---|---|---|
| CRRM希望の有無と患者背景因子の関連検討 | 公募 | 関西医科大学大学病院 臨床遺伝センター | 佐藤智佳 | – | – |
| 日本のHBOC乳癌コホートにおける非浸潤性乳管癌の臨床病理学的特徴～浸潤性乳管癌との比較～ | 公募 | 国立国際医療研究センター病院 乳腺内分泌外科 | 北川大 | – | – |
| BRCA変異陽性卵巣癌既発症者に対する乳癌リスク低減策の現状 | 公募 | 東北大学産婦人科 | 湊 純子 | – | – |
※所属は、申請年度の所属としております。
