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かかる費用はがんの病歴などの状況によって異なります(HBOCのサーベイランスの健康保険適用状況については保険適用一覧参照)。
解説
1HBOCのサーベイランスやリスク低減手術の費用(概算)
表にそれぞれの検査,手術について,およその費用を掲載しました。
現段階では,BRCA1/2遺伝子の病的バリアントを保持し,乳がんまたは卵巣がん(卵管がん・腹膜がん)と診断された方以外の方は,HBOCのサーベイランスやリスク低減手術は健康保険の適用外です(2022 年2月現在)。ただし,検査の結果,所見が見つかった場合などは,その後のサーベイランスが健康保険の適用となる場合があります。
健康保険の適用外となる場合,サーベイランスの費用は,保険点数の10倍を目安に,その他の必要経費を加えて,各医療機関で任意の価格が設定されます。
なお,費用は医療機関によっても異なるため,正確な価格は各施設にお問い合わせください。
2使うことのできる医療制度
1高額療養費制度(Q58参照)
健康保険が適用されたBRCA1/2遺伝子検査の費用は,高額療養費制度の対象となります。ご自身が負担する金額(自己負担限度額)は年齢や所得によって異なるためご確認ください。健康保険が適用外の遺伝学的検査の費用は全額自己負担となり,高額療養費制度を利用することができませんのでご注意ください。
2医療費控除(Q58参照)
HBOCと診断された方に対するリスク低減乳房切除術(RRM)またはリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)の費用は,どちらも医療費控除の対象として差し支えないとされています(健康保険が適用外のものも対象となります)。