A
HBOC当事者の会を中心に全国にはたくさんの仲間がいます。オンラインや対面でのピアカウンセリング,当事者会のイベントなどを積極的に活用してください。
解説
主治医や専門家から医学的な正しい情報を得て今後の選択肢や治療計画について相談してはいても,それでも悩まれてしまうとき,決断を迫られ答えを出せないとき,不安なときは誰にでもあるものです。そのようなときに同じ立場の仲間と,ご自身の考え方や状況を共有することはとても大切です。HBOCと診断されたときに感じた思い,リスク低減手術を決断できないときのこと,家族や子どもへの伝え方,良かったことも失敗談もたくさんの経験談が役に立ち,互いの支えとなるでしょう。
では,実際にはどのようなことが相談ができるのでしょうか。
HBOCと診断された場合,相談者は診断前でも,がん既発症の方でも,未発症の方でも構いません。ご家族からの相談も多くあります。
最近ではHBOCに特化した当事者会に限らず,乳がん,婦人科がん,その他のがん患者会・がん支援団体でもHBOCについて学ぶ機会や,支援体制が強化されています。また,若くしてがんを発症される方も多いことから若年性の患者会やAYA世代関連団体での情報提供も増えています。
HBOCと診断された方が不安になったり,情報が届かない場所で孤独を感じたりしてしまわぬよう,ご自分に合った心開ける会や,相談できる仲間との出会いを見つけてください。多くの仲間たちの存在を感じるだけでも大きな支えとなるでしょう。
HBOC当事者会の相談窓口については,情報サイト一覧をご参照ください。